
「ワークエンゲージメント」という言葉が、ビジネスでよく使われるようになりました。しかし、この言葉の意味について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。ワークエンゲージメントは、社員や組織にとって大きな意味を持つ概念です。抽象的な概念ですが、専用の尺度を用いて数値化できます。
また、社員それぞれのワークエンゲージメントを高める取り組みを行うことが、全ての企業に求められます。そのためには、ワークエンゲージメントを高める方法についても把握するべきです。そこで本記事では、ワークエンゲージメントの基礎知識やメリット、高める方法についてお伝えします。組織を良くしたいとお考えの管理職の方は、ぜひご一読ください。
目次
ワークエンゲージメントとは?尺度についても解説
「ワークエンゲージメント」とは、仕事に対するポジティブで充実した心理状態のことです。分かりやすく言えば、主体的に「働きたい」と思う感情を意味します。「働かなければならない」と義務的な感情を持つ「ワーカーホリック」とは、大きく異なります。
ワークエンゲージメントは、厳密に調査・測定することが難しい抽象的な概念です。ワークエンゲージメントを数値化する際には、「ユトレヒトワークエンゲージメント尺度」が広く用いられています。この尺度を決めるのは、下記の3要素です。
- 活力・・・仕事によって活力がみなぎる状態
- 熱意・・・仕事に対して熱心になる状態
- 没頭・・・仕事にのめり込んでいる状態
いくつかの質問に回答することで、それぞれの要素を0~6の7段階(0:全くない、6:いつも感じる)で評価します。そして、総合的にワークエンゲージメント尺度を判断するのです。
ワークエンゲージメントを高める3つのメリット
ワークエンゲージメントを高めることで、社員や企業にとって多くのメリットが期待できます。その中でも特に大きなメリットは、次の3つです。
メリット1:生産性が高まる
仕事の生産性は、社員の集中力に大きく左右されます。ワークエンゲージメントが高いと、仕事に集中しやすくなります。その結果、個々の社員の生産性が高まるのがメリットです。社員同士のコミュニケーションも活発となり、組織としての生産性も高まるでしょう。
メリット2:職場の雰囲気が良くなる
仕事に真面目に取り組んでいない社員がいると職場の雰囲気が悪くなり、他の社員に悪影響が生じます。組織のワークエンゲージメントが全体的に高ければ、和を乱す社員も現れなくなるでしょう。その結果、職場の雰囲気が良くなり、社員がより集中しやすい環境になるのもメリットです。
メリット3:離職率が下がる
心理状態が悪くなると、身体に不調として表れることは少なくありません。最悪の場合、離職につながる恐れがあります。社員のワークエンゲージメントが高いと、心理状態が良好になります。その結果、メンタルヘルスによる離職を防ぎやすいのもメリットです。
ワークエンゲージメントを高めるには?
では、社員のワークエンゲージメントを高めるために、企業はどうすれば良いのでしょうか。ここでは、社員のワークエンゲージメントを高める3つの方法をご紹介します。
方法1:仕事量の増大を防止する
社員の能力ではカバーしきれないほど多くの仕事があると、当然ながら失敗してしまうでしょう。仕事の失敗は、ワークエンゲージメントを低下させる要因となります。逆に言えば、社員がこなせる程度の仕事量に調整できれば、仕事の成功率を高めることが可能です。仕事での成功を多く体験させることで自己肯定感やモチベーションが高まり、ワークエンゲージメントの向上も期待できます。
方法2:良い点は積極的に褒める
自分の仕事を褒められるのは、誰でも嬉しいものです。部下の仕事で良い点があったら、積極的に褒めましょう。目に見える成果が出た場合はもちろん、どんなに細かい点でも構いません。褒められることで自分の成長を実感でき、自己肯定感やモチベーションに加えてワークエンゲージメントも高まるでしょう。
方法3:スキルアップ研修を行う
先ほども解説した通り、成功体験を積むことがワークエンゲージメントの向上につながります。そういった意味では、社内でスキルアップ研修を行うのも良いでしょう。スキルが高まることで仕事も成功しやすくなり、自己肯定感やワークエンゲージメントの向上が期待できます。
コミュニケーションには「ビジネスチャット」の活用がおすすめ
社員のワークエンゲージメントを効率的に高めるためには、管理職の方が積極的に働きかけることが大切です。しかし、最近ではリモートワークが増えており、直接コミュニケーションが取れない場面も多いですよね。リモートワークはモチベーション低下を起こしやすく、ワークエンゲージメント低下の要因になることも。
ワークエンゲージメントを高めるためには、「ビジネスチャット」でコミュニケーションを活性化することをおすすめします。ビジネスチャットは、任意の社員と手軽にオンライン会話が行えるITツールです。メッセージを入力して送信ボタンを押すだけで、相手にメッセージを送信できます。
メールのように手間がかからないため、快適にコミュニケーションが取れます。また、Webブラウザがあればアクセスできるため、リモートワークでもスマートフォンから利用可能です。ビジネスチャットなら個人的な相談もしやすいので、オフィスワークでも役に立ちます。
ITツールを活用して、ワークエンゲージメントを高めましょう!
今回は、ワークエンゲージメントの基礎知識やメリット、高める方法についてお伝えしました。
ワークエンゲージメントを高めることで、社員や組織の生産性が高まります。また、職場の雰囲気も良くなり離職率の低下が期待できます。社員にも企業にもメリットが大きいため、全ての企業がワークエンゲージメント向上のために取り組むべきです。
社員1人ひとりが意識するだけでなく、組織の管理職が積極的に働きかける必要があります。とはいえ、取り組みを行う上でメンバーとのコミュニケーションが難しい場面もあるでしょう。そのような際には、ビジネスチャットを使うのがおすすめです。ワークエンゲージメントを高めたいとお考えの管理職の方は、ビジネスチャットなどのITツールをぜひご活用ください。
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