
日本社会の物流を支える物流企業(物流会社)は、いつの時代にも欠かせない存在です。インターネット販売の普及にともなって、物流企業の需要はさらに高まっています。その一方で、日本の労働人口は減少の一途をたどっており、人材不足に頭を抱える物流企業も多いのではないでしょうか。
多くの企業や家庭に高品質な物流サービスを提供し続けるためには、生産性向上が重要なテーマとなります。しかし物流業務では、物資の保管から情報管理まで幅広くカバーしなければなりません。非効率的な業務のやり方では、生産性が低下してしまいます。
物流企業が将来生き残るためには、生産性向上するための方法を把握することが大切です。そこで本記事では、物流企業の生産性向上に向けた課題や、その解決策をお伝えします。物流企業の将来を明るくしたい方は、ぜひご覧ください。
目次
物流企業の生産性向上に向けた3課題
物流企業の生産性向上に向けた課題は、主に3つです。1つずつ、順番に解説します。
課題1:情報共有の効率化
物流企業には輸送だけでなく、保管や流通加工、荷役といった幅広い業務があります。物流チーム全体として高い生産性を実現するうえで、各担当スタッフの情報共有の効率化が課題です。しかし、物流企業には外回りのスタッフが多く、対面での情報共有が行えないケースも珍しくありません。
離れたスタッフとの情報共有には、電話やメールを使う物流チームが多いでしょう。しかし、外回りでの電話では声が通りづらく、文字として残らないため不確実です。また、メールでは作成に時間がかかる上に、送信してから相手に情報が伝わるまでにタイムラグが発生してしまいます。
課題2:人材育成の効率化
ドライバーをはじめとした人材の不足に頭を抱える物流企業は多いでしょう。人材不足を解消するうえでは雇用の拡大も欠かせませんが、人材育成も重要となります。新しく雇用した人材を短期間で主戦力にできれば、物流チームの生産性向上に加えて既存スタッフの負担軽減にもつながります。
しかし、業務量が多い物流企業においては、対面での人材育成に十分な時間を割けないことも少なくありません。人材育成を効率化させるうえで、マニュアルの活用が鍵となります。とはいえ、紙のマニュアルを用いた学習は効率が悪い上に、作成に時間・コストがかかります。
課題3:レガシーシステムの刷新
古くに導入したレガシーシステムを、情報管理のために使い続けている物流企業は多いでしょう。こうしたレガシーシステムが、生産性低下の要因となっているケースは少なくありません。老朽化が進んだレガシーシステムの運用・保守には、多くの手間がかかります。
また、レガシーシステムを使いこなすうえでは特別な知識が求められることが多く、属人化しやすいのも問題です。人材不足が深刻化すれば、レガシーシステムを扱える数少ない人材の負担はさらに大きくなるでしょう。こうした事態を防ぐためには、レガシーシステムの刷新が重要課題です。
物流企業の生産性を向上させる鍵は「クラウド型ITツール」
物流企業の生産性を向上させるためには、多くの課題を解決しなければなりません。こうした課題を解決するための鍵は「クラウド型ITツール」の活用です。クラウド上で情報を管理・共有できるため場所を問わず利用でき、外回りの多い物流チームの情報共有に役立ちます。
ここでは、物流企業の生産性向上におすすめのクラウド型ITツールを4つご紹介します。ITツールの導入をスムーズにするのであれば、次の記事で決めるべきことを押さえておきましょう。
ITツール導入前に決めるべきことは?失敗しない業務改革のススメ
その1:ビジネスカレンダー
「ビジネスカレンダー」は、クラウド上でスケジュールを管理・共有できるITツールです。時系列が分かりやすいカレンダー形式で、スタッフごとの予定が素早く把握できます。また、スマートフォンのタップ操作でも予定の追加などが行えるので、外回りの仕事でも問題ありません。日々欠かせないスケジュール共有を効率化することで、物流チーム全体の大幅な生産性向上につながります。
その2:ビジネスチャット
「ビジネスチャット」は、離れた相手と手軽にメッセージでやり取りできるITツールです。本文を入力して送信ボタンを押すだけの簡単操作で、メールよりも手間がかかりません。また、メッセージの内容はクラウド上で保管されるので、電話のようにメモを取る手間も省けます。外出中でもスマートフォンでオフィスのスタッフと連携が取れるため、チームワーク向上につながります。
その3:社内SNS
「社内SNS」はその名の通り、社内版のSNSとして使えるITツールです。投稿した内容は全てのスタッフに通知されるため、全社的な情報共有が素早く行えます。たとえば、交通渋滞などの情報を投稿することで、輸送中のドライバーをオフィスから支援できます。投稿内容には「いいね」やコメントを付ける機能もあるので、コミュニケーションの活性化にもつながります。
その4:社内Wiki
「社内Wiki」は、社内のナレッジをクラウド上に蓄積し、全社的に共有できるITツールです。フォント調整や画像・表の挿入などがボタン操作で行え、短時間で分かりやすいマニュアルを作成できます。Webブラウザさえあればスマートフォンからでもマニュアルを閲覧することが可能です。すき間時間にオンライン学習が可能となり、若手スタッフのスキルアップが加速するでしょう。
クラウド型ITツールで、物流企業の将来を明るくしましょう!
今回は、物流企業の生産性向上に向けた課題や、その解決策としてクラウド型ITツールをご紹介しました。
今後さらに需要拡大が期待できる物流は、将来性の高い業界と言えます。しかし、需要拡大によるスタッフの負担増大や、燃料費の高騰による物流コストの増大といった不安要素も。これからの時代に物流企業が利益を拡大するためには、生産性向上が必要不可欠です。
物流企業の生産性を向上するなら、クラウド型ITツールを活用しましょう。グループウェア「アイポ」であれば、今回ご紹介したITツールの機能を全て兼ね備えています。リーズナブルな月額料金だけで利用を開始でき、サーバー設置などの初期費用をかけずにスピード導入が可能です。
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