
デジタル技術の革新はめざましく、ひと昔前では想像もしなかった技術が次々と登場しています。また、コロナウイルスのような脅威の発生を予測することは難しく、どの企業も臨機応変に対処していかなければなりません。このような激動の時代では、ビジネスのあり方にも変革が求められます。
そこで最近注目されているのが、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」です。この言葉を聞いたことはあっても、その意味をしっかり把握している方は少ないのではないでしょうか。デジタルトランスフォーメーションは、これからの時代を企業がリードしていくための鍵を握っています。
また、デジタルトランスフォーメーションを実現するためには、成功事例を知ることも大切です。デジタルトランスフォーメーションの実現イメージを具体化することで、自社で取り組むうえでのヒントが得られるでしょう。
そこでこの記事では、デジタルトランスフォーメーションの基礎知識や、3つの成功事例について解説します。従来のビジネスに課題を感じている方は、ぜひご一読ください。
目次
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
「デジタルトランスフォーメーション(DX)」とは、デジタル技術を活用してビジネスを変革する取り組みです。DXは「Digital Transformation」の略称ですが、英語圏では「trans」を「X」で省略することが多いため、このように表記されます。
デジタル技術の進化はとても速く、AIやVRといった高度な技術が次々と生み出されています。こうしたデジタル技術をビジネスに取り入れることで従来のビジネスにおける課題を解決するのが、デジタルトランスフォーメーションの目的です。取り組みに成功すれば業務効率化などによる業績アップだけでなく、新たなビジネスモデルを見出して企業の価値向上にもつながります。
デジタルトランスフォーメーションは経済産業省も推進しているほどで、今やどの企業にとっても大きなテーマとなっています。実際のところ、デジタルトランスフォーメーションによってビジネスを大きく変革し、業績アップした企業も。成功した企業の事例については、次章でご紹介しましょう。
デジタルトランスフォーメーションの成功事例3選
デジタルトランスフォーメーションを自社で成功させるには、他社の成功事例からヒントを得るのが良いでしょう。この章では、実際にデジタルトランスフォーメーションによって成功した3社の事例をご紹介します。
成功事例①:タクシーの配車にAIを導入(日本交通株式会社)
「日本交通株式会社」は、タクシーなどの旅客運輸サービスを提供している企業です。タクシーは時期や地域によって需要が変わりますが、うまく配車しないとタクシーの稼働率が低下してしまうのが課題でした。
そこで取り入れたデジタル技術が、タクシーの需要をAIが自動予測してくれるシステムです。天気や交通機関の運行状況から、地域ごとにタクシーの需要を判断してくれます。結果として、需要に合わせてタクシーを効率的に配車できるようになり、大幅な稼働率アップを実現しました。
成功事例②:建設機械にIoTを導入(株式会社小松製作所)
「株式会社小松製作所」は、主に建設機械を製造・提供している企業です。多くの建設機械を扱う建設業では、すべての建設機械に対して稼働状況や故障状況を正確に把握することが難しい課題がありました。建設機械の状況を把握できないと、盗難などのリスクも高まってしまいます。
そこで自社開発したデジタル技術が、建設機械の状況をIoTによってクラウド管理する「KOMTRAX」というシステムです。このシステムによって建設機械の状況がすべてオンラインで把握できるようになり、稼働率アップを実現しました。
成功事例③:VRで不動産のオンライン内見が可能に(明光トレーディング)
「明光トレーディング」は、不動産を幅広く取り扱っている企業です。不動産業界では、内見のために顧客が直接物件に出向かなければならない不便さが課題でした。最近ではコロナウイルスの影響もあり、対面での内見を何件も繰り返すのは感染リスクが高まってしまいます。
そこで取り入れたデジタル技術が、VRを活用したオンライン内見です。現地に行かずとも臨場感のある物件情報を得られるため、人件費削減だけでなくコロナウイルスの感染リスク低減にも成功しました。実際のところ、約85%の顧客がオンライン内見だけで物件を予約するようになったそうです。
デジタルトランスフォーメーションには、失敗のリスクも…
前章では3つの事例をご紹介しましたが、いずれも高度なデジタル技術によってビジネスを大きく変革しています。デジタルトランスフォーメーションは、成功すれば企業や顧客にとって大きなプラスとなりますが、実現するためのハードルは高いのが現状です。
高度なデジタル技術をベンダーから購入するためには、当然ながら高いコストがかかります。独自システムを自社開発する場合であればさらにコストがかかりますし、開発の労力も相当なものでしょう。前述の株式会社小松製作所では、KOMTRAXを開発するために会社の総利益2%分ものコストが発生しました。
高いコストをかけても成功すれば良いのですが、上手くいかなかった場合はマイナスだけが残ってしまうことも。デジタルトランスフォーメーションの取り組みは従来業務への影響も大きいため、失敗のリスクも大きいのです。デジタルトランスフォーメーションの実現には、新しい技術のキャッチアップ力や、従来ビジネスに対する分析力も求められます。
低リスクで業務効率化するなら、「グループウェア」がおすすめ
デジタルトランスフォーメーションを実現することは、容易ではありません。低リスクで企業の利益アップを目指す方には、「グループウェア」をおすすめします。グループウェアは、社内の情報共有やコミュニケーションを促進するためのオンラインツールです。
グループウェアを使うと、さまざまな情報をオンラインで管理・共有できます。電話やメールといった情報共有の手段には無駄が発生しやすく、生産性低下につながりやすいでしょう。その点、グループウェアだと情報共有が迅速かつ正確に行えるため、無駄なくスムーズに業務を進められます。
また、グループウェアはスマートフォンでも利用できるのが大きな強みで、最近増えているリモートワークにも対応可能です。このようにグループウェアを使うと業務効率化でき、企業の利益アップに大きく貢献してくれます。
「デジタルトランスフォーメーションを実現できるか不安…」という方は、ぜひグループウェアを導入してみてはいかがでしょうか。
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