クラウドサービスとSaaSは何がどう違う?安全性の違いを解説

2022/02/01

IT技術の発展に伴い、新しいIT用語も増えています。なかでも「クラウド」や「SaaS」という言葉は、ニュースやメディア、SNS等で耳にする機会が増えました。この「クラウド」と「SaaS」の意味を理解せず、同じ意味として理解している方も多いのではないでしょうか。

実は、「クラウド」と「SaaS」は似ているようで異なるサービスです。そこで本記事では、「クラウド」と「SaaS」の違いを解説。それぞれの安全性についてもご紹介しています。

クラウドサービスとは

従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピューターや携帯情報端末などのクライアント、そのうえで動くWebブラウザ、インターネット接続環境)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。

これまで、利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなど、自分で保有・管理し利用していました。しかしクラウドサービスを利用することで、これまで機材の購入やシステムの構築、管理などにかかるとされていた、さまざまな手間や時間の削減をはじめとして、業務の効率化やコストダウンを図れるというメリットがあります。

4つのクラウドサービス提供形態

クラウドサービスは、事業者が有するコンピューターリソースを、企業や組織などの不特定多数に提供できます。さらに、必要に応じたリソースの利用、複数企業・組織で利用することによる、コスト抑制または、低コストでの運用が魅力です。

また、クラウドサービスは提供形態により特徴が異なります。本章では、クラウドサービスの提供形態についてご紹介しています。

パブリッククラウド

パブリッククラウドとは、企業や個人など不特定多数のユーザーに対し、インターネットを通じて、サーバーやストレージ、データベース、ソフトウエアなどのクラウドコンピューティング環境を提供するサービスのことを言います。

特定ユーザーにのみ向けたコンピューティング環境であるプライベートクラウドとは異なり、パブリッククラウドは高額のハードウェアや通信回線を自社で購入・保守する必要がなく、必要なときに必要な量のクラウド環境を、素早く利用することが可能です。ストレージやデータベースを追加したい場合でも、サーバーの契約を意識することなく、サービスとして利用できるため「サーバーレスコンピューティング」とも表現されます。

サービスによってはインターネットから分離された閉域ネットワークを活用したセキュアな環境を提供しているものもあり、基幹系システムでも安全に低遅延で使うことができます。多くのサービスでは使用分に応じて料金が発生するため、少量の使用ならば比較的安価に利用でき、料金さえ払えばほぼ無制限にリソースを拡大できることも大きな魅力です。

プライベートクラウド

「プライベートクラウド」とは、企業・組織が自社内でクラウド環境を構築し、社内の各部署やグループ会社に提供するクラウド形態をいいます。従来の社内システムのように企業内でシステムを設計・管理でいるため、柔軟なサービス設計が可能です。

セキュリティ面では、独自のセキュリティーポリシーを適用でき強固なセキュリティのもと柔軟に運用できる利点があります。最近の傾向としては、プライベートクラウドはさらに二分化しており、自社でインフラを構築・運用を行う「オンプレミス型(所有型)」と、資産を持たずにクラウド事業者からサービス提供を受ける「ホステッド型(利用型)」があります。

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとは、さまざまなプラットフォーム間でオーケストレーションされたオフレミスのインフラ、プライベートクラウドサービス、パブリッククラウドで構築されているコンピューテイング、ストレージ、サービスが混在した環境のことです。データセンターにパブリッククラウド、オンプレイスコンピューティング、プライベートクラウドを組み合わせて使用することは、ハイブリッドクラウドインフラを使用することを意味します。

マルチクラウド

「マルチクラウド」とは、複数のクラウドサービスを組み合わせて環境を構築する運用形態です。複数のクラウドを組み合わせることで、利便性やカスタマイズ性を向上するほか、ユーザーアクセスを分散する使い方も可能となります。

また、ベンダーへの依存度が低い形態ゆえ、データ消失のリスク分散にも効果的です。それぞれのクラウドサービスでほしい機能だけを選んで組み合わせることが可能で、柔軟に独自の運用形態を構築できる点が、マルチクラウドの強みといえます

クラウドサービスの対象による分類

クラウドサービスには、サービスの停止期間や通信速度を明示し、その品質を下げる場合の保証が盛り込まれている他、サービス領域によっても分類がなされています。本章では、一般的に広く利用されているクラウドサービスを挙げていきます。

SaaS

「SaaS」は、「Software as a Service」の略で「サース」または「サーズ」と呼びます。ベンダーが提供するクラウドサービスにあてるソフトウエアを、インターネット経由してユーザーが利用できるサービスです。

PaaS

「PaaS」は「Platform as a Service」の略で、「バース」と呼びます。アプリケーションの実行に必要なプラットフォームであるネットワークやサーバーシステム、OSやミドルウェアなどを、インターネットを経由して利用できるサービスです。

IaaS

「laaS」は「infrastructure as a Service」の略で、「イアース」または「アイアス」と呼びます。情報システムの稼働に必要なインフラとなる、ネットワークサーバーシステムを、インターネットを経由して利用できるサービスです。

SaaSの安全性・責任範囲

「SaaS」において、ユーザーは用意されているアプリケーションを利用するだけとなるので、アプリケーション上の設定内容や生成したデータがユーザーの責任範囲となります。クラウドベンダーが管理するのは、インフラ基盤から動作しているアプリケーションまでのすべての層になります。lasS、PaaSに比べると、ユーザーの責任範囲も小さくなりますが、一方でカスタマイズなどの自由度も非常に小さくなります。

「PaaS」において、ユーザーはアプリケーション上での設定内容や生成したデータに加え、ユーザ自身で開発するアプリケーションを管理します。クラウドベンダーが管理するのは、インフラ部分に加え、OSやネットワークの設定、ミドルウェアなどです。laaSと比較すると、PaaSにおけるユーザーの責任範囲は小さくなります。

「laaS」においてユーザーは仮想サーバーのOSより上の領域(OS、ミドルウェア、アプリケーション)を管理します。クラウドベンダーは、ハードウエアやインフラ基盤を管理します。laaSでは、柔軟にシステム開発をできる一方、仮想サーバーの上で動作しているOSなど広い範囲をユーザーの責任を管理する必要があります。

クラウドサービス選定のポイント

クラウドサービスとSaaSの違いとそれぞれの安全性について理解は深められたでしょうか。

結論として、クラウドは技術や提供形態を意味というより、包括的な用語として使用されます。一方、SaaSは、「どんなサービスを提供しているのか」を表す言葉。つまり、クラウドサービスの一種として、SaaSが提供されていると理解してください。

また、クラウドサービスを導入する際に必ず対策しなければならないのが、情報漏えいなどにつながる「情報セキュリティの安全性」です。クラウドサービスの市場が拡大するなか、利用者と企業それぞれに適切なセキュリティー対策の必要性がますます高まっているものの、それが十分にできていないケースも少なくありません。

IT技術をより安全で効率的に利用したい方は、本記事を参考にまずはIT用語の意味を理解することからはじめましょう。

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