
一見上手くいっているようでも、ビジネスには何らかの課題が潜んでいるものです。たとえ今は目に見えない課題でも、そのままにしておくと表面化して大きなトラブルにつながる恐れがあります。このような事態を防ぐためには、課題を早期発見することが大切です。
そうすることで課題が表面化する前に対処でき、ビジネスで大きな損失が発生することを避けられます。課題を早期発見する上で求められるスキルが「課題発見力」で、職種によらずどのビジネスでも欠かせません。
課題発見力を高めるためには、ビジネスにおける課題の正しい見つけ方を把握することが重要です。この記事を読んで、ビジネスにおける課題の見つけ方や、課題発見におけるポイントを押さえておきましょう。
目次
ビジネスにおける課題の見つけ方【3ステップ】
まだ表面化していない課題を発見するためには、正しい手順を追っていく必要があります。ここでは、課題を見つけるための3ステップをご紹介します。
ステップ1:「理想」を洗い出す
まずはビジネスにおける理想、つまりあるべき姿を洗い出しましょう。この時、具体的な数値を含む「定量的な理想」と、数値を含まない「定性的な理想」の両方をしっかり洗い出すのがポイントです。
■定量的な理想の例
- 毎月の売り上げ100万円
- 製品1個あたりのコスト100円
■定性的な理想の例
- 社員同士の信頼関係が強い
- 土日は休みがしっかり取れる
ステップ2:「現実」はどうなのか確認する
ステップ1で洗い出した理想について、それぞれ現実はどうなのか確認しましょう。現実を確認するためには情報収集が欠かせませんが、代表的な方法は以下3つです。
- 関係者へのアンケート
- 関係者から直接ヒアリング
- 日常的な会話やデータから収集
定量的な理想については現実の数値が必要であるため、基本的には日常的なデータから情報収集することになるでしょう。定性的な理想については、現場の社員から直接ヒアリングしたりアンケートを取ったりするなどの方法が一般的です。
アンケートを取る場合は、建前のない意見を書きやすいよう匿名にすることをおすすめします。また、日常的な会話から社員の不満が聞こえることもあるので、気になる意見があれば記録しておくのも効果的です。
ステップ3:「理想」と「現実」のギャップを探す
課題は、「理想」と「現実」のギャップから生まれます。ステップ1・ステップ2で明確にした理想と現実を比較し、ギャップを探しましょう。そして、そのギャップを埋めるために実施すべき内容が課題となるのです。
たとえば、「毎月の売り上げ100万円」という理想に対して、「毎月の売り上げ70万円」が現実であったとしましょう。この場合、「理想の売り上げに対して30万円不足」というギャップを埋める、「毎月の売り上げを30万円アップさせる」が課題となります。
ビジネスの課題発見における3つのポイント
ビジネスの課題を見つける上で、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
ポイント1:「ゼロベース思考」を心掛ける
「ゼロベース思考」とは、自分が持っている前提知識や固定観念を排除して、まっさらな状態で物事を考えることです。前提知識や固定観念を持って考えると、どうしても偏った角度から物事を見てしまいます。
ゼロベース思考によって幅広い考え方が可能となり、潜在的な課題に気づきやすくなるでしょう。前述の理想を洗い出すステップでも、「これは問題ないだろう」などと安易に考えるのは禁物です。
ポイント2:課題発見後のプロセスもおろそかにしない
課題が発見できても、その分析を怠ると適切な解決策が見つからず、根本的な解決にはつながりません。課題には、必ず生まれた原因があります。たとえば、前章の「30万円の売り上げ不足」でいえば新商品の販売戦略ミス、回転率が悪いなど様々な原因が考えられます。
なぜ課題が発生したのか、解決しないとどうなるのか、など課題の分析をしっかり行いましょう。課題発見は、あくまでも「課題解決」という目的を達成するための1プロセスに過ぎません。ただ課題を指摘するだけに終わらず、課題発見後のプロセスを意識することが大切です。
ポイント3:ITツールを活用して効率化
組織の課題発見~解決をまとめて効率化するなら、「ITツール」の活用をおすすめします。ITツールとは、業務効率化を目的としたオンラインで使えるツールです。ITツールには用途ごとに様々なものがあるので、必要に応じて組み合わせて使うと良いでしょう。
直接アンケートを取るよりも、ITツールを使ってオンラインで情報収集した方が効率的です。また、労務管理などもITツールで可能なため、課題発見する際に数値データを集めやすくなります。さらに、タスク管理機能があるITツールを使えば発見した課題を解決までしっかり管理できます。
課題探しを効率化するなら「グループウェア」がおすすめ
今回はビジネスにおける課題の見つけ方や、課題発見におけるポイントをご紹介しました。
課題を見つけることも大事ですが、その課題を解決まで総合的に管理することが最も重要です。課題解決までの全プロセスを効率化するなら、「グループウェア」がおすすめです。グループウェアはITツールの一種で、組織の情報共有やコミュニケーションを促進することを目的としています。
グループウェアには以下のように、課題への対応を効率化するのに役立つ多くの機能が存在します。
最近ではリモートワークが増加していることもあり、オンラインで使えるグループウェアのメリットは大きいでしょう。課題を解決してビジネスをより良くしたい方は、ぜひグループウェアの導入をご検討ください。
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